無料の古紙回収をしなければ最終的に環境破壊が起きる

日本は自治体や業者が無料で古紙回収を行っていることもあり、古紙回収率が諸外国のなかでも高めです。これは、日本がパルプを輸入しないと新しい紙を作るのが難しいことや、昔から紙文化が浸透していて、紙を使う機会が多く、需要が高いことも一因です。需要が高いため、無料の古紙回収率をあげていかないと、コストの高い輸入パルプに頼らざるをえなくなります。そうなると、商品の価格にも反映され、価格はどうしても高く設定しなければならなくなるでしょう。その結果、商品が売れない流れが起きてくるかもしれません。

日本国内の状況はこのようになっていますが、世界的に見ると古紙回収率を上げていかないと、森林の伐採量を増やすことになります。紙の原料であるパルプは、木材が原料となっているため、リサイクル以外で紙製品を作る方法はパルプ一択です。森林の伐採が進み、森が少なくなると、起きてくるのは地球の温暖化や動物の生態系の変化です。それらは一見人間には大きく関係ないような気もしますが、そのようなことは全くありません。

たとえば、地球温暖化により海面温度が上昇すれば、水産業に影響を与えてしまいます。海面温度の上昇により漁場が北上し、将来的に水産物が取れなくなることが予想されています。日本から漁場が減ると、水産物の値段そのものも高騰し、口にすることができない状況になるでしょう。